企画展示『吉川英治の少年少女小説』
英治は、『少年の夢見るような幻想を託して書くこと、それ自体がまァ好きでもあり、愉しかったんですよ』と、『講談社の歩んだ五十年』の中で当時を回想している。
子ども好きで知られた吉川英治。
少年少女向け小説は、昭和15年頃までの初期に、雑誌『少年倶楽部』や『少女の友』などに連載し人気を博しました。
当時は「剣難女難」をはじめに「鳴門秘帖」「宮本武蔵」を連載する多忙の中、子ども向けにも手を抜かず、熱心に執筆していました。
本展では、吉川英治の初期の仕事の大きな柱でもある少年少女向けの小説にスポットを当て、家族とのエピソードを交えながら、作品を紹介します。

